• 日本
  • 2016.06.07
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「建築」を通した教育を次代を担う子どもたちへ!

歴史的建造物の震災復興の取組み/

UIA Architecture And Children Golden Cubes Awards 2014

in the category Institutions 最優秀賞受賞!

 

東日本大震災で被災した歴史的建造物「堤町まちかど博物館の六連の登り窯」と

「旧丸木商店店蔵」を子どもたちとともに復興させたプロジェクト

「子どもたちが応援する歴史的建造物の震災復興」が、

UIA(世界建築家連盟) Architecture And Children Golden Cubes Awards 2014

組織部門の最優秀賞に選ばれました。

 

復興した歴史的建造物

堤町まちかど博物館の六連の登り窯

 

旧丸木商店店蔵

 

「子どもたちが応援する歴史的建造物の震災復興~地域・小学校等との協働プロジェクト~」

“Children participated in the restoration of historic architecture damaged by the Earthquake”

  建築と子供たちネットワーク仙台は、

仙台市を南北に貫く奥州街道沿いの歴史的建造物を守り教育に生かす活動に取り組んできました。

街道北部の堤町では、2001年、仙台の伝統的な焼物「堤焼」遺構の六連の登り窯や

堤焼・堤人形を公開展示する「堤町まちかど博物館」を、窯元と協働で開設、

焼物づくりや絵付け体験ワークショップなどを毎年実施してきました。

南部の南材木町にある江戸時代の古い町屋「旧丸木商店店蔵」(仙台市景観重要建造物)では、

持ち主の協力を得て2005年から子どもたちが修繕や掃除をお手伝いするなどの活動を実施してきました。

 

ところが2011年3月に発生した東日本大震災により、

堤町まちかど博物館の登り窯は半壊、旧丸木商店の店蔵は白壁が崩落するなどの大きな被害を受けました。

建築と子供たちネットワーク仙台は、「元の姿に戻したい」という持ち主との協働で、

地域住民、小学校、JIA(日本建築家協会)東北支部宮城地域会等の協力を得て、

古いレンガを生かした登り窯の再生に子どもたちが参加したり、

店蔵のファサードの格子壁を飾る“紋”を子どもたちがデザインするなどの復興活動を行いました。

 

参加した子どもたちからは、

「機械を使わずに全て人の手でやるということも今はあまりないことなので、

こういう場所(登り窯)があるということはとても大切なことなんだと思います」

「古くて使われていない建物(店蔵)でも守ろうという気持ちでがんばれば、

何もできないと思っていた自分たちも役に立つことができる」など、

自分たちが復興させた歴史的建造物を大切に残していきたいと願う感想が多く寄せられました。

 

左:こびりついた粘土をはつって崩れたレンガを再利用

右:積み直したレンガを保護する土塗り作業

 

蔵を励ます“紋”をデザインしよう

 

子どもたちの“紋”があしらわれた格子壁

 

建築と子供たちネットワーク仙台とは??

-Architecture and Children Network of Sendai-

建築と子供たちネットワーク仙台は、

建築デザインの手法を使って子どもたちの創造性を培い、

人工環境への関心と理解を育むための教育プログラムの開発と実践を行うことを目的に

1993年に結成されたNPOです。

これまで、「建築と子供たち(Architecture and Children)」

(提唱者:アン・テーラー博士)や「まちづくり教育(City Building Education TM)」

(提唱者:ドリーン・ネルソン教授)をベースに独自に改良を加えた手法を用いて、

公共施設でのデザインワークショップ、小学校でのデザイン学習、

歴史的建造物の保全と、それらの建造物を活用したまち探検や焼物づくりの

ワークショップなど様々な活動を行ってきました。

東日本大震災後は、被災した歴史的建造物を子どもたちの参画によって

復興させる活動に持ち主の方々等と連携して取り組んできたほか、

被災した方々を励まそうという小学校の震災復興デザイン学習を支援しています。

 

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