• 海外
  • 2017.09.11
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「公益資本主義海外教室」開催のご報告

 2017年度公益社団法人日本青年会議所では、地域の健全な発展のために必要な公益資本主義の考え方と企業の仕組みを学んでもらい、現地の人々が自ら公益資本主義の思想を反映した企業を立ち上げることを目的として、国内外を問わず運動を発信しております。

 この度、報告させていただきます『公益資本主義海外教室』では、あしなが育英会様のご協力のもと、8月23日から31日までの間、アフリカはウガンダの中高生、またアフリカサブサハラの大学生、そしてウガンダの中高生教師に対して事業を実施致しました。
 ウガンダは、2015年に世界で最も起業家が多い国となりました。(*1) 約4,000万人の人口に対し十分な雇用を提供できる規模を持つ現地企業の数もまだまだ足りておらず、外資の大手企業の参入はまだ始まったばかりということもあり、国内は新しいビジネスの機会で溢れ、起業の機が熟しています。利益追求と社会貢献を両立できる公益資本主義の考え方を、世界で最も起業家を輩出しているウガンダの学生と教師たち、そしてアフリカ諸国の将来を担っていく心塾の学生たちに伝え、日本人の価値観を反映した経済の仕組みを広めることが狙いです。
(*1 出典:Virgin News https://www.virgin.com/entrepreneur/uganda-named-the-worlds-most-entrepreneurial-country)

各事業の詳細に関しまして、以下の通り報告申し上げます。

■ウガンダ中高生
 あしなが育英会様が運営しております、レインボーハウスの学生に対して事業を実施致しました。レインボーハウスの学生は、日本の中高生の年齢に当たる年齢で、平日は学校に通っており、土曜日のみ あしなが育英会様が運営する様々な教育カリキュラムに参加しています。
まず、実際にウガンダで公益資本主義の精神をもって企業経営にあたっていた日本人 柏田雄一氏の功績や、実際に公益資本主義の考え方を実践している日本企業の紹介を行いました。
続いて、クイズ大会を行いました。「公益資本主義の考え方において、会社とは誰のものであるか。」 「2015年現在、世界で一番起業家が多い国はウガンダである。」 「事務用品を取り扱う会社に冷房を導入する場合、最初に設置すべきところは、オフィス、工場どちらの方が好ましいか。」等のクイズを出しました。学生たちは真剣に考え、また答えやその補足を聞いた時に何故そうなのか納得してもらうことができました。
 また、「これからウガンダで、公益資本主義を広めていくべきか、経営者のみが優遇される株主資本主義を広めていくべきか。」という問いに対して、ほぼ全員が前者を選択しました。

■サブサハラ大学生
 あしなが育英会様が運営しております心塾の学生に対して事業を開催しました。心塾とはアフリカの将来のエリート層の育成と支援を行う施設です。親を亡くし、成績は優秀にもかかわらず経済的な理由で大学進学できないサブサハラ各国の、20歳前後の学生に先進国の大学進学支援を行っています。各国1名ずつ選抜された優秀な学生たちが半年間寝食をともにしながら受験勉強を行い、全員が欧米を中心とする先進国の大学に進学しています。
まずは、現在の資本主義が抱える問題について心塾の学生たちに投げかけ、公益資本主義の考え方について学びました。資本主義は彼らが考えている株主資本主義だけではなく、全く違う思想に基づく公益資本主義もあることを伝えました。
 公益資本主義の考え方、具体例を学んでもらった後に、「アフリカで公益資本主義を広めていくには?」をテーマに学生たちに問題を投げかけ議論を行いました。学生たちからは、「メディアを巻き込んでいけば良いのでは。」「ビジネススクールや大学等の教育機関を巻き込んでは良いのでは。」「いろんな言語のパンフレットを作るべきだ。」「経営者にコンセプトを伝えていくべきだ。」「法律にすればよいのでは。」「JCIの協力で世界に広めるべきだ。」等の活発な意見が交わされました。

■ウガンダ中高生教師
 サブサハラの大学生と同様に事業を開催しました。「アフリカで公益資本主義を広めていくには?」をテーマに議論をした際、ある教師から「我々教師ではなく、各企業のCEOに教えるべきではないか」との意見がでました。しかし、また別の教師から「我々は教師なのだから、皆に教えてあげることができる。生徒たちだけではなく、様々な社会人たちにも教えるべき。友達にも教えたら、その人の生活も良くなる。JCIの考えを広めていくべきだ。」との意見をいただきました。これをきっかけに会場内は盛り上がりを見せ、様々な議論が交わされました。

 

世界人口は2050年過ぎには100億人を突破するとも言われていますが、その増分のほとんどが「開発途上国」の人々であり、中でもアフリカが中心となってくると言われています。
本事業を受けた学生たち、また事業の趣旨を教師に教えてもらった学生たちが、これから成長を遂げる世界経済の主役となり、公益資本主義の考え方で明るい社会を創造していくことをご期待申し上げます。

 最後に、本事業を行うにあたり必要な資金につきましては、下記のとおり日本全国の企業様よりご協賛をいただき、この度の運動を実施しております。また、各協賛企業様が実施しております「公益資本主義」の考え方に基づいた取り組みを、パンフレットにまとめさせていただきました。こちらのパンフレットは各事業内にて使用させていただき、本事業の対象者に分かりやすく事業内容を伝えることができました。

ご協賛いただいた企業の皆さまにおかれましては、当ホームページにてご紹介させていただくと共に、当会議所の取組みにご賛意をいただきましたことを心より御礼を申し上げます。

協  賛 (順不同)
 サラヤ株式会社 渡辺パイプ株式会社 株式会社シマ商会
 株式会社タカヨシ NSGグループ 東邦産業株式会社
 株式会社高良 ナミックス株式会社 荒川産業株式会社
 株式会社大谷 近畿環境保全株式会社 いわきプリンスホテル
 伊藤冷機工業株式会社 一般社団法人フリードデスク

 

問合せ先 :公益社団法人 日本青年会議所
民間外交グループ 2017年度 公益資本主義推進会議
     議長  五十嵐 悠介  ikarashi.u.suke@gmail.com
     副議長 高橋  良輔  ryosuke-t@takaryo.co.jp